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傷つくことを、許してみる

Yin to Cho 2026/03/20

ときどき、
もう乗り越えたと思ってしまうことがあります。

あの頃のことは、
もう今には影響しないはずだと。

けれど、
ある瞬間に、
どこかで感じたことのある感覚が、
ふいに戻ってくることがあります。

理解するよりも先に、
感情だけが動き出してしまう。

不安や疲れ、
理由のはっきりしない重さが、
静かに身体を満たしていきます。

そこで、
なんとか元に戻ろうとする。

落ち着こう、
ちゃんとしよう、
前に進まなければ、と。

けれど、
そうすればするほど、
かえって静かになれなくなる。

あるとき、
ただ立ち止まることにしました。

やるべきことを一度手放して、
無理に整えようとするのをやめる。

感情があるなら、
それを否定しない。

押さえ込もうともせず、
ただそこにあるままにする。

泣きたくなったら、
そのままにしておく。

すると少しずつ、
あの鋭かった感覚が、
やわらいでいきます。

まるで、
身体に刺さっていたものが、
少しずつ遠ざかるように。

そして気がつくと、
また自分のリズムに戻っている。

いつも強くいなくてもいいのかもしれません。

ときには、
傷つくことを許すだけで、
それで十分なのだと思います。